EXPERIMENT No.19 / RESEARCH

初期資源の差は、30年後をどこまで変える?

主題は「貧困は不利か?」というラベルの確認ではなく、どの資源差を、どの強さで、最初の何年だけ与えると、その後にどれだけ履歴差が残るかです。

DESIGN

比較設計

同一300組
能力・適応・規律・リスク許容・初期健康・初期スキルをペアで一致。
差は最初の5年だけ
低資源側だけ初期資金・学習・時間・情報・立て直し余力を下げる。
6年目から同条件
その後25年はアクセス条件を統一し、履歴差だけを残す。

現実の貧困線・所得分布・家庭構造は校正していません。これは因果構造を見る玩具モデルです。

QUESTIONS

事前に見るもの

Q1 未判定
ペアの本人特性は本当に同じか。
Q2 未判定
最初の5年だけの資源差が30年後にも残るか。
Q3 未判定
低資源条件を強くすると差も大きくなるか。
Q4 未判定
5つの資源のうち、単独ではどれが効きやすいか。
Q5 未判定
Seedを変えても方向が残るか。
Q6 未判定
資源差0%なら同一BOTペア差中央値も0になるか。
RUN

基準条件:40%低資源 × 最初5年

INTERPRETATION

結果の読み方

「低資源BOTだから能力が低い」ではありません。
この実験では、能力・性格はコピー元が同じです。差が出た場合、モデル内では資源条件→選択できる回数→履歴→30年後、という経路を疑います。

逆に差がほぼ消えるSeedや設定なら、「この程度の初期資源差は、このモデルでは30年後まで大きく残らない」という結果です。大差が出ることを目的にしていません。

RELATED

No.09 / No.16 / No.17 とつなげて読む

No.09は「本人の選択と外部条件」、No.16は「機会への通りやすさ」、No.17は「成果の返り方」を分けています。No.19はその前段にある使える資源の初期差を扱います。

RELATED EXPERIMENTS

環境の総体と、初期資源の切り分け

No.11 / No.12は環境全体を変える総合実験、No.19は初期資源だけを切り出す要因分解です。

EASY MODE / FOR EVERYONE

🧒 小学生でもわかる解説

何をくらべてるの?
同じBOTをコピーして、最初の5年間だけお金・学ぶ機会・時間・情報・立て直し余力を変えます。
超かんたんに言うと:
最初の小さな差でも、そのせいで選べる行動が変わると、あとで条件を同じに戻しても差が残ることがあります。スタート地点は「運命」ではないけれど、完全に無関係でもありません。

ここだけ注意: 現実の家庭環境の効果を何%と測る模型ではありません。どの資源差が履歴に残りやすいかを見る模型です。

難しい数字や研究用語が分からなくても、まずここだけ読めば「この実験で何を見ているか」が分かるようにしています。

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