EXPERIMENT No.17 / BOT-ONLY ETHICS LAB

成果を出しても報われない世界で、
BOTはどう変わる?

同じ300体を2つにコピー。片方は成果に応じて普通に報酬が返る。もう片方は、成功しても報酬が70%消され、失敗だけ1.7倍重く評価されます。BOTにはルールを知らせません。

WHAT CHANGES?

変えるのは「成果 → 報酬・評価」の接続

🎯 成果
基礎能力・スキル・その年の行動投入・挑戦から成果が出る。
💸 報酬
報われにくい世界では、成果が出ても昇給・昇進につながりにくい。
⚠️ 失敗
失敗時の減点だけは強く残る。

行動投入:その年に仕事・学習・挑戦へどれくらい力を使うか、というモデル内変数です。道徳的な「努力」や苦労の量を意味しません。

WHO ARE THE BOTS?

300体は、性格が同じではない

基礎能力
成果の出しやすさに影響。
行動意欲
最初からどれくらい動きやすいか。
切替力
新しい挑戦へ移りやすいか。
気づきやすさ
結果と報酬のズレを、次の「やる価値」へ反映する速さ。

同じBOTを公平世界 / 報われにくい世界へコピーするため、性格・基礎能力・初期状態は完全に同じです。違うのは報酬ルールだけ。「気づきやすさ」が低いBOTは、返ってこない状態でも期待を変えるのが遅い設計です。

RUN

30年後まで観察

No.16 × No.17 / OBSERVATION NOTE

結果が違うことと、中身が違うことは同じではない

同じBOTでも、置かれた環境や「成果が返ってくるルール」が違えば、30年後の結果や次の行動は変わります。だから、結果だけを見て「本人の能力・性格・行動投入が違った」と決めると、環境の影響を見落とすことがあります。

観察メモ:
「結果が違う」ことと、「中身が違う」ことは同じではない。
この実験では、同じBOTをコピーしているからこそ、その区別を目で追えます。
LAB CONVERSATION

会話ネタ:公平って、自然にあるもの?

この模型には、「頑張った量」と「返ってくる量」を自動で一致させる仕組みはありません。機会差も、報酬の偏りも、放っておけば勝手に公平へ戻るとは限りません。

投入量と報酬量を一致させる“宇宙の精算機”はない。
神様を信じるかどうかとは別に、「現世で投入した分だけ必ず返ってくる」という契約を、このモデルは仮定していません。

ここから出る問い: 公平は最初から世界に備わっているものなのか。それとも、教育・保障・再挑戦・ルール設計のように、人間が後から補正して作るものなのか。これは結論ではなく、No.16とNo.17を並べたときに出てきた会話ネタです。

MODEL BOUNDARY

人間心理の証明ではない

「気づきやすさ」は知能ではありません。成功・失敗と報酬の関係を、次年の期待値へ反映する速さです。BOTは過去の観測から期待を更新するだけで、現実の抑うつ・無力感・性格を診断・予測するモデルではありません。

EASY MODE / FOR EVERYONE

🧒 小学生でもわかる解説

何をくらべてるの?
同じ成果を出しても、報酬や評価が返りにくい世界でBOTの行動がどう変わるか見ます。
超かんたんに言うと:
何回やっても返ってこないと、「次もやる価値ある?」という期待が下がります。すると挑戦や行動が減ることがあります。ただし、気づく速さはBOTによって違います。

ここだけ注意: 「やらない人は必ず過去に報われなかった」という意味ではありません。このモデルでは、期待の学習が行動へどうつながるかを見ます。

難しい数字や研究用語が分からなくても、まずここだけ読めば「この実験で何を見ているか」が分かるようにしています。

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