EXPERIMENT No.16 / BOT-ONLY ETHICS LAB

意味のないラベルが、
本当の格差を作る?

同じ300体のBOTをコピーして赤と青の2世界へ送ります。能力・性質・初期資産・毎年のショックは同一。変えるのは、赤だけ採用・教育・融資へ通りにくくする割合です。今回は20%固定ではなく、0〜60%で強さを変えて観察できます。

WHO ARE THE BOTS?

300体は、同じ性質ではない

各BOTには個体差があります。ただし同じ番号の赤BOTと青BOTは完全に同じ性質をコピーします。ラベルを付けたあとに性格を変えてはいません。

能力
仕事の生産性・採用・教育の基礎条件に効く。
適応力
学習機会を求める頻度や、採用・教育で効く。
規律性
学習行動や融資条件に影響する。
初期健康
行動可能性の土台。赤青で同値。
初期資産
70万〜160万円の範囲で個体差。赤青で同値。
初期スキル
0.34〜0.52の範囲で個体差。赤青で同値。
重要:
「ラベルのせいで全員が同じ反応をする」モデルではありません。元々の能力・適応力・規律性が違うので、同じ機会差でも影響の大きいBOTと小さいBOTが出ます。
RULE

赤だけ、機会への通りやすさを削る

💼 採用
同じスキル・能力でも、赤の採用承認率だけ指定割合ぶん低くする。
🎓 教育
学びたい意思は同じでも、赤の教育機会承認率だけ低くする。
🏦 融資
同じ条件でも、赤の成長投資向け融資承認率だけ低くする。

20%は「現実は20%差がある」という意味ではありません。単なる実験条件です。だから0 / 10 / 20 / 40 / 60%を並べて、どこから差が大きくなるかを見ます。

RUN

0 / 30年

No.16 × No.17 / OBSERVATION NOTE

結果が違うことと、中身が違うことは同じではない

同じBOTでも、置かれた環境や「成果が返ってくるルール」が違えば、30年後の結果や次の行動は変わります。だから、結果だけを見て「本人の能力・性格・行動投入が違った」と決めると、環境の影響を見落とすことがあります。

観察メモ:
「結果が違う」ことと、「中身が違う」ことは同じではない。
この実験では、同じBOTをコピーしているからこそ、その区別を目で追えます。
LAB CONVERSATION

会話ネタ:公平って、自然にあるもの?

この模型には、「頑張った量」と「返ってくる量」を自動で一致させる仕組みはありません。機会差も、報酬の偏りも、放っておけば勝手に公平へ戻るとは限りません。

投入量と報酬量を一致させる“宇宙の精算機”はない。
神様を信じるかどうかとは別に、「現世で投入した分だけ必ず返ってくる」という契約を、このモデルは仮定していません。

ここから出る問い: 公平は最初から世界に備わっているものなのか。それとも、教育・保障・再挑戦・ルール設計のように、人間が後から補正して作るものなのか。これは結論ではなく、No.16とNo.17を並べたときに出てきた会話ネタです。

MODEL BOUNDARY

この実験で言えないこと

現実の差別や特定集団の実測値を推定していません。機会差の割合も人工的です。ここで観察するのは、同じ個体へ異なる機会アクセスだけを与えたとき、差の大きさがどの程度・どんなBOTに残るかという玩具モデル内の構造です。

EASY MODE / FOR EVERYONE

🧒 小学生でもわかる解説

何をくらべてるの?
能力も性格も同じBOTに、意味のない赤・青ラベルを付け、機会だけ少し変えて30年比べます。
超かんたんに言うと:
ラベルそのものに力はありません。でも、ラベルのせいで通れる機会が違うと、最初は同じBOTでも後の結果に差が出ます。結果が違うからといって、最初から能力が違ったとは限りません。

ここだけ注意: 現実の差別の大きさを測った数字ではありません。「機会差だけでも履歴差が作れるか」を見る模型です。

難しい数字や研究用語が分からなくても、まずここだけ読めば「この実験で何を見ているか」が分かるようにしています。

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