EXPERIMENT No.03 / RESEARCH MODE
どの社会が、
いちばん幸せなのか?
ゲームで笑ったあとに、同じ100人・同じ乱数を固定して制度だけを変えます。目的は「正しい思想を決める」ことではなく、何を成果と定義すると、どの制度が有利になるかを観察すること。
MODEL BOUNDARY
最初に、できないこと
実在する資本主義国・社会主義国・共産主義国を予測・採点するモデルではありません。制度を極端化した架空の経済モデルです。政治的権利、腐敗、軍事、移民、人口動態、環境、技術制度などは未実装。したがって「現実でどの体制が優れているか」という結論には使えません。
TRADE-OFFS / WEAK POINTS
3つとも、ちゃんと弱点がある
「良いところだけ並べる」と結論が歪むので、この研究では各制度のコストも明示します。下の前半はこのゲーム内の弱点、後半の出典は現実世界で議論されている代表的な論点です。
💰 資本主義の弱点
このモデル:格差・失業時の下振れ・保障の薄さが大きい。平均資産が高くても中央値や下位層が同じように良いとは限らない。
現実での論点:市場支配や大きな所得・資産格差は、機会の平等や社会移動を弱め得ることがOECDでも論点になっています。
OECD: Social mobility & inequality
現実での論点:市場支配や大きな所得・資産格差は、機会の平等や社会移動を弱め得ることがOECDでも論点になっています。
OECD: Social mobility & inequality
🏥 社会主義の弱点
このモデル:再分配が大きい分、報酬差・私的資本アクセス・上振れ余地が縮む。公共サービス効率が低いと負担の割に便益が増えない。
現実での論点:再分配は格差を縮められる一方、設計が悪いと働く・貯める・投資するインセンティブや効率性を損なう可能性があります。ただしIMFは「再分配そのものが成長を必ず損なう」とはしておらず、設計次第だとしています。
IMF: Tackling Inequality
現実での論点:再分配は格差を縮められる一方、設計が悪いと働く・貯める・投資するインセンティブや効率性を損なう可能性があります。ただしIMFは「再分配そのものが成長を必ず損なう」とはしておらず、設計次第だとしています。
IMF: Tackling Inequality
🚩 共産主義の弱点
このモデル:私的資本・起業・報酬差・経済的選択を強く制限するため、成果を増やす経済的インセンティブが弱い。中央配分への依存も大きい。
現実での論点:歴史上の中央計画経済では、価格が希少性を反映しにくいこと、慢性的な不足、弱いインセンティブ、低い生産性などが問題として分析されています。
IMF: Transition from command economies
現実での論点:歴史上の中央計画経済では、価格が希少性を反映しにくいこと、慢性的な不足、弱いインセンティブ、低い生産性などが問題として分析されています。
IMF: Transition from command economies
政治体制は別問題:歴史上の「共産主義国」への評価には、一党支配・政治的権利・言論の自由など経済制度以外の論点も含まれます。本モデルはそこを実装していないため、経済シミュレーションの結果から政治的自由まで評価しません。
PRE-REGISTERED QUESTIONS
先に見るものを決める
Q1
平均資産を最大化する制度と、中央値資産を最大化する制度は同じか?
Q2
資産を最大化する制度と、下位10%の幸福度を守る制度は同じか?
Q3
「幸福」の重みを変えると、幸福度1位の制度は変わるか?
Q4
報酬差が努力へ与える影響を強く仮定すると、資産順位は変わるか?
Q5
公共サービスの効率を変えると、生活保障・幸福の順位は変わるか?
Q6
自分が上位層か下位層か分からない「出生ガチャ」で、上振れと下振れの安全性は同じ制度が取るか?
RESEARCH SETTINGS
固定条件
同じ世界線番号では、100人の能力・性格・家庭・初期資産・失業乱数・健康ショック・景気ショックを3制度で共有します。
INCENTIVE RULE
インセンティブ反応の読み方
「強」にすると、報酬差が大きい制度ほど高い意欲への追加リターンが大きくなります。報酬差が小さい制度でも追加リターンが小さくなるだけで、努力がマイナス報酬へ反転することはありません。
EVIDENCE LEDGER
幸福度と格差の扱い
幸福は多次元
OECDのWell-being Frameworkは所得・資産だけでなく、仕事、健康、ワークライフバランス、社会的つながり、安全、主観的幸福など複数次元を扱います。本モデルも単一の資産額だけで幸福を決めません。
OECD How's Life?
OECD How's Life?
幸福度は実測値ではない
OECDは主観的幸福を本人の生活評価・感情などとして測ることを推奨しています。本ページの幸福度はそれを予測する調査尺度ではなく、物質・安心・選択・余暇・健康を合成したゲーム用スコアです。
OECD 2025 Guidelines
OECD 2025 Guidelines
ジニ係数
World Bankの定義に沿い、0に近いほど分布が均等、1に近いほど不均等として私有資産の格差を表示します。
World Bank Gini definition
World Bank Gini definition
制度パラメータ
再分配率、私有資本アクセス、経済的選択、労働時間などは実験用の極端な仮定です。実在国の統計値ではありません。研究ページの目的は、これらの仮定で結論がどう変わるかを見ることです。
FINAL QUESTION
社会とは?
一番お金を増やす社会と、一番不幸な人を減らす社会は、同じなのか?
そして、幸福を「お金」「安心」「自由」「余暇」のどれで測るかによって、答えは変わるのか。
EASY MODE / FOR EVERYONE
🧒 小学生でもわかる解説
何をくらべてるの?
同じBOTを、資本主義・社会主義・共産主義という違うルールの社会に住ませます。
超かんたんに言うと:
社会のルールを変えると、「お金が増えやすい」「下の人が苦しくなりにくい」「格差が小さい」など、得意なことが変わります。全部で1位の社会があるとは限りません。
ここだけ注意: これは現実の国を採点する模型ではありません。何を大事にするかで評価が変わる、という比較です。
難しい数字や研究用語が分からなくても、まずここだけ読めば「この実験で何を見ているか」が分かるようにしています。
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