EXPERIMENT No.10 / GENERATION SIMULATION
同じ人でも、
生まれた時代が違ったら?
能力も性格も努力量も同じ人を、別の時代の日本へコピーします。違うのは就職した時代だけ。高度成長・バブル・就職氷河期・金融危機・コロナ期を30年間走らせて、「結果の差を努力不足だけで説明できるのか」を観察します。
CORE RULE
この実験で固定するもの
👤 同じ個体
能力・健康・家庭支援・初期資産・個人の偶然系列は、同じ世界線なら全世代で共有。
🔥 同じ努力
努力強度と働く時間を世代間で固定。「氷河期だけ努力が少ない」などは置かない。
🗾 違うのは時代
就職しやすさ、賃金の伸び、雇用安定、物価、住宅負担、景気ショック、入口の傷だけを変える。
ここでの「世代差」は実在する全世代の人生を再現するものではありません。公的統計と研究を歴史的な方向づけに使い、数値は比較実験用に簡略化したモデルです。
TIME PORTALS
送り先の時代
CONTROLS
同じ人を時代だけ変えて走らせる
同じSeed番号の世界線では、同じ個体を各時代へ送ります。結果差が出ても、個体の能力や努力量の違いではありません。
MODEL STATUS
これは「歴史再現」ではなく、時代係数モデル
v1.40監査:1965年から毎年の実賃金・CPI・求人倍率・住宅価格・株価をそのまま流し込んだ歴史再現ではありません。公的な長期統計と研究は「時代ごとの差が存在する」という方向づけに使い、entry / stability / wage / housing / market / costPressure などは簡略化したゲーム係数です。したがって、表示される金額を実在世代の平均資産として読まないでください。
EVIDENCE LEDGER
実データとゲーム仮定を分ける
労働市場の長期時系列
物価の長期時系列
総務省CPIには長期接続系列があります。モデルでは「時代ごとに生活費圧力が違う」という方向づけにだけ使います。エンジン内の costPressure はCPIの年率そのものではなく、実指数を年次再現していません。
総務省 CPI
総務省 CPI
就職氷河期の「傷」
Kondo (2023) は、日本で学卒時の不況が雇用・所得へ持続的な悪影響を残す「scarring」を再検討し、1984〜2013年の卒業コホートを分析しています。本モデルのscarringはこの研究を数値そのものではなく着想として使います。
RIETI: Scars of the Job Market “Ice-Age”
RIETI: Scars of the Job Market “Ice-Age”
⚠️ 時代パラメータ
就職しやすさ・賃金成長・住宅負担・投資環境などの係数は実験用の簡略化です。1965年の人が必ず有利、1995年の人が必ず不利になるようには固定していません。
HUMAN BEHAVIOR HYPOTHESIS
なぜ世代同士で「俺たちの方が頑張った」が起きる?
① 自分の環境は背景になる
自分が経験した求人状況や賃金環境は「普通」に見えやすく、結果を自分の努力へ帰属しやすい可能性。
② 他世代の見えない条件
就職入口の難しさ、非正規化、住宅価格、物価などが見えなければ、「同じようにやればいい」と判断しやすい可能性。
③ 苦労の正当化
自分が払った努力コストが大きいほど、「楽に見える世代」や違う戦略を否定したくなる仮説。
これは人間心理の説明仮説であり、このNo.10自体では心理学的因果を検証していません。
FINAL QUESTION
「同じように頑張れば、同じように報われる」は本当?
本人を固定して時代だけ変えた時、それでも人生結果が大きく動くなら、その差まで「努力不足」と呼べるのか?
EASY MODE / FOR EVERYONE
🧒 小学生でもわかる解説
何をくらべてるの?
能力も努力も同じBOTを、違う時代に社会へ出して比べます。
超かんたんに言うと:
同じ人でも、生まれた時代や就職する時期が違うだけで結果は変わりえます。だから結果の差を全部「本人の頑張りの差」とは言えません。
ここだけ注意: 現実の各世代の人生をそのまま再現した数字ではありません。時代条件を変えた玩具モデルです。
難しい数字や研究用語が分からなくても、まずここだけ読めば「この実験で何を見ているか」が分かるようにしています。
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