EXPERIMENT No.10 / RESEARCH MODE

同じ人でも、
時代が違えば結果は変わる?

個体の能力・健康・努力量・行動ルールを固定し、就職時代だけを変えます。狙いは「氷河期は不幸だった」と先に決めることではなく、時代差と努力差を同じ土俵で分けることです。

MODEL BOUNDARY

先に言えないこと

実在する各世代の平均人生を再現するモデルではありません。年ごとの実賃金・CPI・求人倍率・住宅価格・株価を履歴として再生しているわけではなく、歴史統計・研究は時代差の「方向づけ」に使用しています。entry / wage / stability / housing / market / costPressure などは簡略化したゲーム係数です。特に2000・2008・2020就職の30年後には、2026年以降のモデル延長が含まれます。

EVIDENCE TYPE

「支持」の意味を3種類に分ける

設計挙動
式やルールに方向を直接入れているもの。支持されても「新発見」ではなく、主に内部整合性の確認です。
創発比較
複数の仕組みを組み合わせた結果として出る比較。モデル内では一番「実験」に近い部分です。
外部データ・定義
公的統計・研究・国際定義など外部ソースに基づく部分。モデル結果とは分けて扱います。

重要:「モデル内で支持」は、現実世界で証明されたという意味ではありません。特に「設計挙動」は、想定した式が想定どおり働いたかを見るチェックです。

PRE-REGISTERED HYPOTHESES

先に判定ルールを決める

H1創発比較
同じ標準努力なら、1965就職と1995就職の30年後純資産中央値に20%以上の差が出る。
H2創発比較
4努力量×7時代の結果差では、努力量より「時代」の寄与が大きい。
H3創発比較
低努力1965が高努力1995を上回る世界線が30%以上ある。
H4設計挙動
氷河期の入口scarringを0にすると、1965−1995の純資産差が縮む。
H5創発比較
同じ努力でも時代で失業年数中央値が1年以上動く。
H6創発比較
Seedを変えてもH1〜H5の方向は8/10以上残る。

閾値はこの実験用の事前ルールで、経済学上の標準値ではありません。

RUN

固定Seedで検証

EVIDENCE LEDGER

何を現実から借り、何をゲームで置いたか

長期失業率
総務省「労働力調査」は1953年以降の長期時系列を提供。時代ごとに就職・失業環境が違ったという現実側の土台。
総務省
求人倍率
厚生労働省「一般職業紹介状況」には長期時系列表があります。モデルのentry/stabilityの方向づけに利用。
厚生労働省
就職氷河期のscarring
Kondo (2023) は1993〜2004年の長期不況期に労働市場へ入った世代を就職氷河期世代として扱い、学卒時の不況が雇用・所得へ持続的な悪影響を残す既存研究を再検討しています。ただし若い世代では単純な入口失業率効果が弱まる可能性も報告。
RIETI
物価
総務省CPIは長期接続系列を公開。モデルでは生活費圧力の方向づけにだけ使います。エンジンの costPressure はCPI年率そのものではなく、実際の年次指数を再現していません。
総務省 CPI
PLAIN LANGUAGE

さるでもわかる解説

この実験で見るのは、「同じ人・同じ努力でも、入口の時代を変えただけで結果が動くか」です。動いたら、その差は少なくとも「本人の努力量が違ったから」では説明できません。

ただし、ここから「現実の人生は時代○%」とは言えません。どれくらい時代差をモデルへ入れたかで割合は変わるからです。
FINAL QUESTION

世代の成功と失敗を、本人だけの手柄・責任として語れる?

本人を固定して時代だけ変えた反実仮想で差が出るなら、少なくとも「同じ努力なら同じ結果」という前提は疑う余地があります。
EASY MODE / FOR EVERYONE

🧒 小学生でもわかる解説

何をくらべてるの?
能力も努力も同じBOTを、違う時代に社会へ出して比べます。
超かんたんに言うと:
同じ人でも、生まれた時代や就職する時期が違うだけで結果は変わりえます。だから結果の差を全部「本人の頑張りの差」とは言えません。

ここだけ注意: 現実の各世代の人生をそのまま再現した数字ではありません。時代条件を変えた玩具モデルです。

難しい数字や研究用語が分からなくても、まずここだけ読めば「この実験で何を見ているか」が分かるようにしています。

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